お金を稼ぐことを子供目線で考えられる『Lemonade in Winter』
人生初めてのお金儲けはレモネード屋だったというアメリカの起業家の話をよく耳にする。幼少期の商売経験としては定番なのだろう。軍資金で材料を買って、製品を作り、価格をつけて販売する。レモネード売りを子供の目線で描いたストーリー。雪が積もり、風が吹く冬の日に、レモネード売りに挑戦する姉弟。弟にお金の数え方を教えるしっかりものの姉Paulineと、姉を慕うけなげな弟John-Johnのレモネード売りは果たして成功するのか。
Be proud of what you accomplished!
Lemonade in Winter: A Book About Two Kids Counting Money (English Edition)
- 作者:Jenkins, Emily
- 発売日: 2012/09/11
- メディア: Kindle版
4-6才の子供とはレモネードや冬についてお話しながら、小学生になった7-8才の子供とは、お金の計算や利益の計算について説明しながら読み聞かせたい。
Roald Dahl Funny Prizeとは?
Roald Dahl Funny Prizeとは、ユーモアで笑いを届ける絵本を称える賞で2008年から2013年まで続きました。We're Going on a Bear Huntの作者Michael Rosenが設立に関わりました。
Roald Dahl Funny Prizeは7歳から14歳までのほぼ小学生部門、6歳以下の未就学児部門に別れています。各部門に毎年6タイトルがノミネートされ、各部門の優勝者は2500ポンドを受け取ります。
そしてRoald Dahl Funny Prizeは2014年で終了しています。
Michael Rosenが「もはや面白くなくなった」と言っています。人間関係やスポンサー絡みでもめたのかもしれません。勝手な推測ですが。
This is a formal announcement: the Roald Dahl Funny prize is no more. It is deceased. Gone before. It is a late prize. Not funny any more.
過去の受賞作品
私の娘はまだ小学生になっていないので、6歳以下の部門で過去にノミネートされた作品と優勝作品だけ紹介します。
2013年(優勝作品:Monkey Nut)
他のノミネート作品は
Spaghetti With the Yeti (George's Amazing Adventures)
2012年(優勝作品:My Big Shouting Day)
他のノミネート作品は
The Pirates Next Door (Jonny Duddle)
2011年(優勝作品:Cats Ahoy!)
他のノミネート作品は
Marshall Armstrong Is New To Our School
ぼくたちのいえはどこ?(Place to Call Home)
Limelight Larry (English Edition)
2010年(優勝作品:Dog Loves Book)
- 作者: Louise Yates
- 出版社/メーカー: Knopf Books for Young Readers
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: Kindle版
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他のノミネート作品は
The Scariest Monster in the World
2009年(優勝作品:Mr Pusskins Best in Show)
Mr.Pusskins Best in Show (Mr. Pusskins)
- 作者: Sam Lloyd
- 出版社/メーカー: Orchard Books
- 発売日: 2009/05/07
- メディア: ペーパーバック
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他のノミネート作品は
Crocodiles are the Best Animals of All!
2008年
ノミネート作品は(最初の年は4作品しか候補がありませんでした)
自分の娘と重なって笑わずにはいられない『My Big Shouting Day』
Bellaの1日は、寝起き早々から、まだ赤ん坊で弟のBobにアクセサリーを踏みつけられて始まります。ゆで卵が食べたかったとか、ビスケットが割れているとか、スープが熱すぎるとか文句ばかり。
就寝の時ベッドでBellaはお母さんに相談します。今日は一日中叫んでいて疲れたから、明日は陽気な気分でいたいと。
子供にだって虫の居所が悪い時がある。そんな時の情景が大人の目線と子供の目線で描かれています。
この絵本に出会った時、我が家の長女とBellaが重なって、夫婦で笑わずにはいられませんでした。
絵本の基本情報
Rebecca Pattersonは絵本作家です。
Roald Dahl Funny Prize 2012受賞作品
必要だったのは批判ではなく励まし『Giraffes Can't Dance』
ジャングルで開催される年に一度のダンスパーティがあります。ですがキリンのジェラルドは踊りが苦手です。他の動物たちの華麗な踊りを見ているうちに、宴の途中で逃げるように会場を後にしてしまう。夜空に輝く綺麗な月を見上げ、どこからか聞こえる声に導かれ自分の気持ちに耳を傾けたその時、、、
絵本の基本情報
作:Giles Andreae
絵:Guy Parker Rees
作者は英国の絵本作家です。そして絵を描いているGuyはジンバブエ生まれのイラストレーターです。
隠れミッキーならぬ隠れテントウムシ
全ページに赤色と黄色と青色のテントウムシがいるのに気付きましたか?声に出して読んでいると大人は気付きにくいのですが、子供はこういう細かい所に気がいきますね。
世界で大人気!ブロードウェイにも進出『The Gruffalo』(邦題:もりでいちばんつよいのは)
私が色々な絵本について深く調べてみたいと思うきっかけとなった一冊です。絵本を探して地元の本屋へ行ったら、The Gruffaloやそのシリーズ、同じ作者の絵本が棚に沢山並んでいました。
イギリスで出版され、世界の多くの国で翻訳版が出ています。ロンドンのウエストエンドやニューヨークのブロードウェイで劇場版が公開されるほど人気のストーリーです。
子供向けキャラクターとして確立したポジションを得ています。系統は違いますがミッフィーやはらぺこあおむしに並ぶ存在感です。
- 作者: ジュリアドナルドソン,アクセルシェフラー,Julia Donaldson,Axel Scheffeler,久山太市
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2001/01
- メディア: 大型本
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無限に広がる子供の想像力。信じないと…『Billy's Bucket』
テーマ、言葉、韻やリズム、イラストなど絵本を好きになる理由は色々ありますが、私がこの絵本で好きなのは、子供のイマジネーションが自由で限界なく描かれている事です。
子供と会話していると、想像力の豊かさに感動させられる時があります。
主人公の少年Billyは誕生日プレゼントにバケツをリクエストします。お店の人にはどれも同じバケツに見えますがBillyが欲しいのは特別なただ一つのバケツです。Billyの両親もバケツを貸してとお願いしますがBillyは貸してくれません。翌朝、車を洗うために勝手にバケツを使ったお父さんは、、、
Kids + Imagination = Infinity !!
参考動画
BBCの子供向け番組CBeebiesの読み聞かせ番組Bedtime StoryのBilly's Bucketの回の動画がアップされています。
こちらの女性の読み聞かせ動画も参考になります。
作者について
Kes Grayは英国の人気絵本作家の1人です。
1981年から続く英国の歴史あるRed House Children's Book Award(現在はChildren's Book Award)で2001年に大賞、その後部門賞を3回受賞しています。
Billy's Bucket は2004年にYounger Children部門賞を受賞した作品です。
Children's Book Award Facebook page
Children's Book Awardは、ハリーポッターの作者で有名なJ. K. Rowling(J.K.ローリング)も「賢者の石」や「秘密の部屋」で大賞を受賞している由緒ある賞です。Kes Grayは2001年に「Eat Your Peas」で大賞を獲得しました。同じ年にハリーポッターの「炎のゴブレット」もノミネートされていたにもかかわらずです。
過去の受賞作品一覧ポスター(PDFファイルが開きます)
おじいちゃんと孫の特別な関係『Grandad's Island』(邦題:おじいちゃんのゆめのしま)
お爺ちゃんと少年というのは 何とも言えない和みを感じる組み合わせではないでしょうか。好奇心旺盛な年頃の子供にとって、お爺ちゃんというのは優しくて物知りで冒険的で沢山の楽しい事を教えてくれる特別な存在なのではないかと思います。
そんなお爺ちゃんと少年が一緒に島へ行くお話
読む前にパラパラっと絵本をめくってみれば、何となく話の展開に気づくと思いますが、そういう話ですので、そういう気持ちで子供に読み聞かせをしたい一冊です。
目次
絵本の基本情報
作・絵:Benji Davis(ベンジー・デイヴィス)
Benji Davisはイギリスのイラストレーターです。彼の初めての自作絵本(ストーリーも絵も彼のオリジナル)の『The Storm Whale』が2014年にOscar’s First Book Prizeを受賞し、2作目の自作絵本がこの『Grandad's Island』で出版した2015年にThe Sainsbury’s Children’s Book AwardsのBest Picuture BookとChildren's Book of the Yearを受賞しています。
Benjiはロンドンの西側で奥様のNinaと住んでいます。Ninaは服飾クリエーターです。
日本語版はタイトルが「おじいちゃんのゆめのしま」と なっています。
出版社の紹介文と動画
After the phenomenal success of The Storm Whale and On Sudden Hill, this new book by Benji Davies deals with the emotional topic of losing a grandparent. Subtly told, this beautifully illustrated book tackles a difficult subject with great sensitivity and depth.
作品に関するインタビュー記事
Benji Daviesが『Grandad's Island』の製作裏話について語っています。